食事加工研修「ペースト食を作ってみよう」

 ペースト食とは食材を細かくすりつぶして、咀嚼や吸収しやすいように工夫した食事のことをいいます。

 嚥下機能が弱く、食材の形のある物が召し上がることが出来ない利用者様は、召し上がることが出来る食事が限られてしまいます。しかし、食事は大きな楽しみのひとつであり、行事の際にはお弁当を購入したり、調理実習で食事を作ることもあります。全利用者様が美味しい食事を召し上がれるように、栄養士を交えてペースト食を作る研修会が行われました。

 今回は、利用者様から希望が多い「ハンバーガーとナゲット」・「ロールケーキ」・「スフレチーズケーキ」の加工を行いました。まず、食材を小さく切り、お湯を足してブレンダーにかけます。味が薄い場合はだし等を足して調整します。お湯の分量や味付け等、利用者様の食形態に合っているかを職員で試食をし、話し合いながら作りました。

 「ハンバーガー」はペーストにすると味は良かったのですが、ひき肉の粒が残りました。粒が残るとムセの原因になるので、漉すと舌触りが滑らかになり食べやすくなるのではないかという意見があがりました。「ナゲット」はペーストにすると味も良く、舌触りも滑らかになりました。「ロールケーキ」は味は良かったのですが、スポンジの粒が残りました。ブレンダーにかける時間を長くしたり、漉すなどの工夫が必要ではないかと意見があがりました。「スフレチーズケーキ」は味も良く、口あたりもなめらかで美味しく食べられそうでした。

 これからも試行錯誤しながら、全利用者様が食事を最大限に楽しみ、「美味しい」を共有できるように提供していきたいです。